CROSS:大腸閉塞スコア
CROSSについて

胃十二指腸狭窄に対する評価方法は広くGOOSSが用いられておりますが現在までに汎用可能な大腸狭窄・閉塞の評価方法は確立しておりません。そこで本研究会で新たなる評価方法の提案をいたしました。

CROSS:ColoRectal Obstruction Scoring System (大腸閉塞スコア)
出来るだけシンプルに摂食状況と、食事とれていても症状があるのか無いのか? でわけております。大腸小腸の拡張が著明で穿孔の危険性があり夜間でも緊急で何かしらの減圧処置が必要な症例がCROSS:0、翌日までまたは数日は絶飲食で様子が見れると判断すればCROSS:1です。
大腸の場合には上部消化管の機能は残っておりますので食事の細かな内容での分類はしておりません。ゼリー食と常食が同じなのはおかしいともご意見もあると思います。でもどこでわけるのが正しいのかなかなか答えが出ないためシンプルに食事の内容では分けないようにしております。
なおCROSS:2はストローで摂取する水分や栄養剤を、CROSS:3または4はスプーンで摂取するもの以上をイメージしております。
エレンタール・流動食などはCROSS:2、ゼリーやプリンはCROSS:3または4になると思います。
また症状の有無でわけたのは、何とか食事を摂取可能だが腹部膨満など症状のある患者さんにステント治療で症状が消失した場合にはCROSS:3→4とできるためです。
どうぞご自由に使用していただいた上でご意見や改正の必要性などご連絡をお待ちしております。
前向き研究のWeb登録項目にも追加させていただきます。


CROSS:ColoRectal Obstruction Scoring System (大腸閉塞スコア)





CROSS:ColoRectal Obstruction Scoring System (大腸閉塞スコア)

ColoRectal Obstruction Scoring System POWERPOINT形式 95Kバイト ColoRectalObstructionScoringSystem_ver2.pptx