第8回大腸ステント安全手技研究会 学術集会(令和元年11月23日開催)

第8回大腸ステント安全手技研究会 学術集会

今回、お忙しいJDDW2019の会期中にもかかわらず、多くの方々にご参集いただき、本研究会を盛会の中無事に終了することができましたことを、皆様に心より感謝申し上げます。

研究会では、事前のアンケート調査を元に、演題発表部分を三部で構成させていただき、計17演題の応募をいただきました。また、第四部では、「大腸ステントのmechanical property」と題しまして、がん研有明病院の佐々木先生からご講演いただくとともに、各企業の方に実際の製品を展示いただきました。

第一部ではhigh volume centerから、教訓的な偶発症症例、昨今topicとなっております抗血栓薬と大腸ステントの話題、また長期留置による再閉塞への治療戦略など含め、明日の診療に役立つ報告をいただきました。第二部では、すでに日常診療となった大腸ステントのreal world dataの提示や、ステント留置中の急変症例の検討、適切なステント留置方法、経肛門イレウスチューブの大腸ステント時代における活用法などについて、熱くご議論いただきました。第三部では、これから大腸ステントにとって課題となる内容につきご発表いただきました。第四部では、多様化する大腸ステントの特性を明らかとし、いかに臨床の現場で使い分けていくかを考えさせられる発表を行っていただきました。

内容は多岐にわたり、非常に興味深いものとなりましたが、会の進行が遅れてしてしまい、皆様にご迷惑おかけしてしまいました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

既に大腸ステント留置術は市民権を得た治療となり、ますます本研究会の目的である「安全」な留置が望まれている現状です。引き続き、皆様と議論しながら「安全」をベースにした本治療の啓蒙や、日常診療における新たなメッセージを構築していければと願っております。

ご参加いただきました皆様、運営をお手伝いいただいた方々に、重ねて感謝申し上げます。


第8回大腸ステント安全手技研究会 学術集会 当番世話人 吉田 俊太郎


学術集会参加者:100名